6月7日09:19:37
13.36 ニュー資金別貸借対照表
緑 いよいよCashそのものの話ね。
父 アソシエントテクノロジーの場合、大幅にCashが減った、前期増資で増えたCashが未使用のまま繰越されて、固定投資等に使用された。その結果残ったCash残高は月商の2か月分以上あり、Cashの減少額は異常とは言えないと思う。カネボウのようにCashが減りその残高が月商の五分の一にまでになると万事休すと言わざるをえない。
緑 アソシエントテクノロジーの場合売上仕入資金のサイト負けと棚卸資産の両者の拡大による実質損益資金赤字拡大と固定投資の拡大がその実効が挙がる前に正味損益資金の巨額赤字として、資金的に足を引っ張ってしまったのね。
父 それも結果的には粉飾のためにね。
睡蓮の浮葉に宿るビルの影
6月6日10:23:34
13.35 ニュー資金別貸借対照表
父 次に修正安定資金について話そう。
緑 修正安定資金が減ることは良いことなんでしょう。
父 そう。短期借入金が減ることだからね、ただし、借入金は長期短期の合計の動きに注意する必要がある。修正安定資金の増減はさて置き、修正安定資金そのものが赤字になると、その他流動資金で資金バランスをとらなければ、企業として必要Cashが残らないことを意味し、憂慮すべき事態だ。
紫外線防備万全の早乙女等
6月5日09:28:22
13.34 ニュー資金別貸借対照表
父 安定資金が継続的に赤字であるということは、いつも資金繰りに忙しいということだ。
緑 一流の会社でも安定資金が赤字になることがあるじゃない?
父 安定資金が赤字で資金的に良くない企業とそうでない企業がある、それを見分ける目を養うことが大切だ。
緑 むづかしそうね。
塀越しに日傘過ぎ行く音もなく
6月4日09:42:51
13.33 ニュー資金別貸借対照表
父 その通り。だけど資金成長額をみるときに増資額がある場合は増資額を減額してみる必要がある。その結果正味損益資金が連続して減少している場合は要警戒である。
緑 正味損益資金が減少して赤字になった場合は借入金が必要になるのね。
父 長期借入金で赤字を埋め切れなければ、安定資金が赤字となり、更に短期借入金で埋めなければならなくなる。
緑 安定資金の赤字は運転資金の不足ということになるのね。
白絵具拡げし雲や夏は来ぬ
6月1日07:54:41
13.32 ニュー資金別貸借対照表
緑 だから、実質損益資金が制度会計の損益計算書の真偽をみる鏡になるのね。
父 次に正味損益資金に移ろう。経営は営業活動のほかに、将来に渉って損益資金が増え続けることができるように設備の維持管理や新規投資をしていかなくてはならない。その元手として、内部留保(損益資金)、増資の手当てをしなければなない。このように営業活動に将来を見据えた投資を自己資金だけで済ませた結果の資金が正味損益資金なのだ。
緑 だから正味損益資金が増えていくかどうかが資金成長の尺度になるわけね。
竜宮を警護している目高かな
5月31日08:49:27
13.31 ニュー資金別貸借対照表
父 ニュー資金別貸借対照表にはCash損益に継続損益資金があるが、これは実質損益資金と一まとめにして話そう。
緑 いくら儲けても実質損益資金が赤字だと資金的に行詰るのでしょう、パパ。
父 通常の経営からは実質損益資金が赤字になることは考えられない。万一赤字になっても、一期位ならどこからか資金を手当てして乗り切れても何期も赤字が続いたら持ちこたえきれなくなるのが一般的だ。
緑 実質損益資金の赤字はサイト負けと累積する棚卸資産がその原因なんでしょう。
父 その通り。売上高も増え、利益も出ているのに、実質損益資金の赤字が拡大するのは、粉飾のためであることも多い。
憑かれたる我も一人か馬券買ふ
5月30日09:26:47
13.30 ニュー資金別貸借対照表
父 Cash損益、アソシエントテクノロジー(AT社)の場合Cash損失であった。Cashの減少そのもの必ずしも財務悪化と限らないといったね。Cash損益に至る過程の損益が重要なのだ。
緑 決算上は利益がでているけど、損益資金だけが黒字であとは真っ赤かね。
父 中央青山監査法人の幹部がCash損益計算書を見ていたら判断を誤らなかったと思う。
緑 Cash損益の各項目について説明して、パパ
先帝と重なる陛下の御田植
5月29日10:08:37
Cash損益計算書 利益欄
損益資金 12,034
実質損益資金 -19,865
正味損益資金 -36,402
安定資金 -9,867
修正安定資金 -14,867
Cash -14,295
上記の利益欄は5月23日の収益と費用の二欄に続く三欄目のものですが、Blogの紙面の制約上欄を縦書きに三つ並べることになり、読みづらくなったことをお詫びします。
5月28日09:49:26
13.29 ニュー資金別貸借対照表
緑 Cash損益を解説してください、パパ。
父 了解。その前に長期借入金が26,535万円増えているね。佐藤先生は借入は未来収益の先取りで、収益だと言われた。短期借入金が5,000万円減っているね、佐藤先生は借入金の返済は支払利息同様に費用だと言われた。固定投資が20,637万円増えているね、佐藤先生は未来費用の先払いで、費用だと言われた。佐藤先生のこの話を聞いたとき、正直解ったような気がするけど、割り切れなかった。橋本先生の食パン理論をもって、3期分の資金別貸借対照表やニュー資金別貸借対照表を鳥瞰的に眺めてみると、現金預金の増減額がCash損益であることが解る。橋本先生との古いご縁がこのCash損益の認識のためであったのかと思うと感慨深いものがある。
緑 Cash損益の理解も一層深いものになりそうね、パパ。
紫陽花の海人等みな立泳ぐ
5月25日14:32:52
13.28 ニュー資金別貸借対照表
緑 サイト負けのためCashが大きく減り、棚卸資産がCashを減らし、多額の固定投資がCashを減らし、その他流動資金は若干Cashを増やした。結局費用合計は51,964で、収益を14,295超過し、Cash損失となった。
父 良くできました。結局Cash損益はCash損失に終わった。しかしCash損失に終わったことで、経営の失敗であったと短絡的に結論を出してはいけない。損益計算書の純利益に至る過程に営業利益、経常利益等様々な中途利益があるように、Cash損益に至る過程に損益資金、実質損益資金、正味損益資金、安定資金、修正安定資金等がある。これら過程のCash損益を吟味するところに、資金会計の醍醐味がある。
夏めきて臍と眼が合ふ銀座かな