7月10日09:15:58
14.15 静態論と動態論
父 資金会計は資金別損益計算書が一期の資金別キャッシュフロー計算書であると同様に資金別貸借対照表は創業から現在までのキャッシュフロー計算書になっている。
緑 そのことを麒麟麦酒の例で説明して、パパ。
父 麒麟麦酒の2005年12月の損益資金は8,750億円だ。麒麟はあと2年か3年で創業百年になるので、2005年を一応百年目と仮定すると年平均87億円稼いだことになる。創業は明治で通貨の単位として円の百分の一である銭と銭の十分の一である厘が昭和の初めまで使われていた。そして第二次世界大戦中と戦後の激しいインフレ時代を経験した百年間に年平均87億円を稼いだことは大変なことである。
よみがえる敵機襲来蚊が一つ
7月7日11:15:43
14.15 静態論と動態論
父 緑の核心に触れる質問に答える前に一応今までのところを整理してみよう。
緑 お願いします。
父 制度会計の連結環としての損益計算書は貸借対照表の当期損益の内訳書ということになる。それに対し資金会計の資金別損益計算書のCashの増減が資金別貸借対照表との連結環になっている。換言すれば資金別損益計算書は当期のCash増減の原因を示すもので、同時にCashフロー計算書である。制度会計のキャッシュフロー計算書は第三の財務諸表として、別に作られるが、資金別損益計算書は同時に、キャッシュフロー計算書であり、資金別貸借対照表は同時に創業以来のキャッシュフロー計算書である。そして資金別損益計算書は資金別貸借対照表の資金別に分解されているのでP/LとB/Sが有機的に連動しているので解り易い。
緑 動態論として首尾一貫しているのは資金会計ね。
蜘蛛の囲の雨に重たくなりしかな
7月6日06:54:39
14.15 静態論と動態論
父 次に資金会計の食パンを考えてみよう。最初の断面が一番初めの資金別貸借対照表で次の断面が次期の資金別貸借対照表だ、そして繋ぎの食パンの実態部分が資金別損益計算書になる。次期資金別貸借対照表との連結環はCashの増減額(Cash損益)だ。
緑 資金別損益計算書というけど、固定資金の運用が費用になったり、借入金による資金調達が収益になることがよく解らないけど?
父 緑、その質問は資金会計の根幹に関わるよい質問だ。
先立ちし人等の舞ひか蛍の火
7月5日07:11:25
14.15 静態論と動態論
父 帰納法の静態論と違って誘導法の3期の貸借対照法の間には損益計算書が介在する。一斤の食パンが損益計算書で断面が貸借対照表だ。
百期めに解散する会社があったとし、百期を一航海一企業の終わりと考えると、百斤の連続食パンが考えられる。あらゆる取引の墓場はCashだから、百年分の損益計算書=百年間の総利益=Cashとなる。
緑 制度会計の貸借対照表を繋ぐ損益計算書の環は当期純利益になるのね。
麦茶飲む女の想ひ想ひつゝ
7月4日07:10:09
14.14 静態論と動態論
父 当時は公認会計士制度が日本に導入されたばかりで、学識実務経験者が特別試験を受けて公認会計士となった。橋本先生はそのお一人で公認会計士登録番号は102番であった。先生は長い食パンを黒板に画かれた。
緑 待ちに待った食パン理論が始まるのね。
父 長い食パンの一番端の断面が最初の貸借対照表である。一斤目のところに筋が入っている、そこにナイフを入れて切り離してできた断面が次の期の貸借対照表である。さらに次の一斤の筋のところで切離すと、その断面が3期目の貸借対照表である。
緑 制度会計の3期の貸借対照表が一表になったわね。
ラムネ飲む若き日の妻そこにあり
7月3日06:58:32
14.13 静態論と動態論
父 我々は資金別貸借対照表やニュー資金別貸借対照表を3期並べて1表として用いているが、制度会計の貸借対照表を3期並べてみると2期の貸借対照表を繋ぐものはなんであろうか。動態論では簡潔に損益計算書と答えることができる。
緑 いよいよ食パン理論の出番でしょう、パパ。
父 パパが公認会計士第2次試験に合格したとき会計士実務補修所の教官である公認会計士橋本祐次先生の話をきいた。
響きあふ壜の音もよしラムネ飲む
7月2日06:45:00
14.12 静態論と動態論
父 企業を解散する場合の「累積利益=Cash」の話は済んだが、ここで提起された問題は各期の問題だ。1)は例えば棚卸資産の評価方法によって利益が違ってくる(Cashは変わらないのに)といった問題なので、2)と3)について話そう。
緑 当期損益と現金預金の問題は近年キャッシュフロー計算書が第3の財務諸表として登場するまでは企業は資金繰り表等任意のやり方でやってきたみたいね。
打水の柄杓を追ってひろごりぬ
6月29日06:57:24
14.11静態論と動態論
父 そうだ。平成6年2月26日出版佐藤幸利著「資金会計理論の実践」で佐藤先生は制度会計が難解である理由として、
1)当期損益の認識が容易にできない。
2)当期損益と現金預金が一致しない。
3)当期損益と現金預金の関係について説明できない。
と言っておられる。
緑 佐藤先生の問題提起が動態論による解決を誘起し、そこからさらに独自の展開が起こるのね。これからが資金会計のハイライトね。パパ。
パットする大きな影や夏帽子
6月28日07:53:53
14.10 静態論と動態論
父 GE社とライブドアの二つの数字を対比してみよう。
GE 損益資金87,694 BS上のCash 1,670
Live Door損益資金 7,296 BS上のCash 45,492
(単位はGE社が百万$、Live Doorが百万円)
ライブドアの本業の稼ぎ(損益資金)に比較してCashが異常に大きいことが解る。このCashは増資で得たものであった。ライブドアの本業の空しさ、とアンバランスな資金状態が解る。
緑 これから動態論にもどるの?パパ。
甚平の痩せ脛かじるものもなし
6月27日07:45:20
14.9 静態論と動態論
緑 動態論の根本命題である「累積利益=Cash」は資金別貸借対照表によって実証されたわね。GE社の累積利益$87,694milがCashになるということはすごいことね、@\120/$で換算すると10兆円強になるのだからたいしたものね。
父 ここでちょっと脇道に逸れてみよう。ライブドアの問題となった2004年の資金別貸借対照表を見ることにする。
クールビズ女性議員の一ひねり